友人からのメールで
ジョン・バリーの訃報を知らされた。七十七という享年は思いのほか若い気がする。なにしろ60年代に「007」シリーズで鳴らした作曲家だもの。当時は三十そこそこの新進気鋭だったのだ。
1963 『007 ロシアより愛をこめて』
1964 『007 ゴールドフィンガー』
1965 『007 サンダーボール作戦』 『ナック』
1966 『さらばベルリンの灯』 『野生のエルザ』
1967 『007は二度死ぬ』
1968 『冬のライオン』 『夕なぎ』
1969 『女王陛下の007』
1970 『真夜中のカーボーイ』
1971 『クイン・メリー/愛と悲しみの生涯』 『007 ダイヤモンドは永遠に』
凄い、向かうところ敵なし、八面六臂の活躍とはこのことだ。ここまでがすべて三十代の仕事だというのだから全くもって恐れ入る。
そして忘れがたいこの音楽がくる。
1972 『フォロー・ミー』
これはなんとも素晴らしい映画である。ほろ苦い大人のお伽噺。それにピタリ寄り沿ったテーマ音楽の飄々としながら仄かに哀しみを秘めた味わい。なんだか胸の奥がじんわりと疼くようだ。ぜひ聴いてほしい(
→これ)。
これを番組のエンディングに用いていた林美雄さんの見識の高さよ。
20世紀後半の映画を流麗に彩った偉大なメロディ・メーカーの冥福をお祈りする。