畏友Boeはまだ倫敦を脱出できずに足止めを喰らっている。
これでもう丸三日になる。ヒースロー空港近くのホテルからターミナルまで足を運ぶのだが、ターミナル自体が開いてなかったり(一昨日)、開いていても航空会社の係員がひとりもいなかったり(昨日)で、代替フライトを確保できずにいる。
そうこうするうちにターミナルにはこれまでの被害者に加え、新たに出発しようとする人々が次々にやってきては新たな被害者となるから、出発ロビーは行き場を失った「
ヒースロー難民」で溢れ、「
昼ごろにはまともに歩けないほどの混雑になり」、二進も三進もいかなかったという。
BBC・TVでは昨日 "The Big Freeze" なる特番を組んだそうな。二週間前に連呼された "Frozen Britain" よりも更に表現がひと回りエスカレートした感じ。
ヒースローの「難民キャンプ」、パリ行き超特急ユーロスター出発駅のセント・パンクラス駅にできた長蛇の列が次々に映し出される。番組は「空港にも駅にも行くな! クリスマス前の旅行は控えよう!」というメッセージを伝えたらしい。
なんともはや。映像ディレクターであるBoeにしてみれば、いっそこれを取材してTV番組に仕立てたいところだろうが、旅先ではそれも叶うまい。
果たしていつになったら虎口を逃れることができるのか。