いてててて。。。朝から別室の書庫で本とCDの山と格闘していたら、腰にじんわりと痛さと痺れがやってきて辛いのなんのって。長時間ずっと中腰でいたのが災いしたらしい。作業を中断し這うようにして帰宅。
探し物とは別に「こんなディスクが手許にあったのか」という発見があった。すっかり忘れたままになっていたものだ。宝の持ち腐れにならぬよう聴いてみる。痛みを恐れておっかなびっくり横臥の姿勢のままで。
"Wiener Philharmoniker Live Recording Edition 1"
シューベルト: 交響曲 第五番
ブラームス: 交響曲 第四番
カール・シューリヒト指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1965年4月24日、ウィーン、楽友協会大ホール(実況)
Altus ALT 070 (2003)
淡々とした運びながら随所に閃きがあるシューベルトも、肺腑を抉るような浪漫精神の横溢するブラームスも、この指揮者ならではの個性と主張の賜物。最晩年の演奏ながら衰弱や弛緩は微塵もなく、意気軒昂たる秀演であることに感嘆を禁じえない。
シューベルト:
交響曲 第九番
チャールズ・マッケラス卿指揮
啓蒙時代管弦楽団
1987年10月10日、ロンドン、クィーン・エリザベス・ホール
Virgin VC 7 90708-2 (1988)
六十過ぎの功成り名遂げた指揮者が心機一転オーセンティックな古楽器楽団と協働してこれほどの成果を収め得た事実に驚嘆。ともすれば大仰で野暮ったくなりがちな交響曲が瑞々しく新鮮に響く。この大作の底知れぬ魅力を久々に味わった。