灼熱の太陽を浴びながら外出し、JRと地下鉄を乗り継いで表参道へ。再び灼熱の太陽の下をとぼとぼ歩いて
古書日月堂へ。暫く途絶えている連載の今後の見通しをお伝えするとともに、興味深い新着アイテムを眺めたり品定めしたり。手元不如意で何ひとつ持ち帰ることのできぬ我が身を恥じた。
それにしても、今日この店で目にした品々は謎めいたものばかり。これらを十全に生かして歴史を再構成できる優れた芸術史家はいないのか。誰かがその意味を解明し、価値を賦与しない限り、これらは単なるエフェメラ、すなわち片々たる脆弱な紙切れに留まり続けるであろう。