こんなニュースが全米を揺るがしているのだそうな。NHKのサイトから引く。「ですます」のアナウンサー口調を「である」体に改めさせてもらう。感じが出ないので。
アメリカ司法省は、アメリカの核兵器にかんする情報などを違法に入手しようとしていたとして、スパイとみられるロシア人10人を逮捕した。
これはアメリカ司法省が28日発表したもの。それによると、FBI=連邦捜査局などが27日から28日にかけて、ニューヨークやワシントン近郊など全米4か所で、ロシア人の男女10人をアメリカ国内での違法な情報収集や、マネーロンダリング=資金洗浄を行っていた疑いで逮捕し、残る1人の行方を追っているという。FBIなどがこれらの容疑者とロシア本国とのやりとりなどを詳しく調べた結果、11人はいずれも、ロシア対外情報局に所属するスパイとみられ、核兵器に関する情報や、米ロの核軍縮交渉、それにアメリカの対イラン政策などについて、違法に情報を入手しようとしていたという。容疑者らは偽名を使うなどして長年にわたってアメリカ人やカナダ人に成り済まし、大金を地中に埋めて受け渡しをするなど、冷戦時代さながらのスパイ行為を繰り返していたという。アメリカ政府は今のところ公式の反応を示していないが、今後、真相が明らかになれば、新たな核軍縮条約に調印するなどオバマ大統領とメドべージェフ大統領との間で、急速に進んできた米ロの関係改善の流れが損なわれる事態も懸念される。
今どきこんなことって本当にあるのだろうか、冷戦時代ぢゃあるまいし、と誰しも思うだろう。まるで数十年前のスパイ映画を地で行ったような話だ。
この報道に接して遙か大昔に名画座で観た映画の筋書を咄嗟に思い浮かべてしまった。『
テレフォン』という。
ドン・シーゲル監督の忘れられた傑作である。
どんな映画かって? それを話し出すと長くなる。眠れなくなる。明日にしよう。
(明日につづく)