このところの蒸し暑さでよほど頭が呆けていたのだろう、一昨日の日曜を無為に過ごしてしまったのが今になって悔やまれる。いろいろ面白そうな催しがあったのに怠慢にも悉く機会を逃してしまった。莫迦にも程があろう。
その一)
カフェ&サロンコンサート "Cafconc 2010"
渋谷区笹塚「Blue-T」にて
意欲的な演目で知られる「
カフコンス」のサロン演奏会、この日はシェーンベルクの
カバレット・ソング(全八曲)に
ポール・ボウルズの「笑劇のための音楽」抜粋という凝りに凝ったプロ。とりわけボウルズ(小説『シェルタリング・スカイ』のボウルズである)の楽曲は、オーソン・ウェルズの注文で劇音楽として書いたが不採用だったという曰くつきの室内楽曲。ああ生で聴いてみたかった。。。
その二)
「館蔵品による
日本の美術運動」展
板橋区立美術館にて 六月二十七日まで
中原実、河辺昌久、浅野孟府の大正期新興美術運動トリオもさることながら、プロレタリア画家の
寺島貞志がモスクワで描いた少女像《
コムソモルカ》(1930)を観逃したのがつくづく悔やまれる。いつの日か実見する機会が巡ってくるだろうか。疾うに気づいていながら怠慢にもついつい行きそびれた。。。
その三)
検証・日本映画(8) 没後15年 鬼才・
神代辰巳
新文芸坐にて
先週ずっと日替わりで連続上映されていて、この日は『
嗚呼! おんなたち猥歌』と『
赫い髪の女』の二本立。他の日にはあの衝撃作『女地獄 森は濡れた』も上映された由。実は今日も『地獄』と『少女娼婦 けものみち』をやっているのだ。原稿執筆に追われ身動きのとれぬわが身を呪うことしきり。。。