プランター三個分を仕上げたところで土も腐葉土も尽きたので朝顔の種蒔きはとりあえず終了。まだ去年の種が数十粒ほど残っているので、この続きはまた後日に。
午後は頼まれていた校閲作業をゆるゆる進めながら音楽の続き。老大家のあとは注目の才媛のデビュー盤をかけてみよう。
"Works for violin and piano: Brahms, Bach, Schubert"
ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ 第一番
バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第一番
シューベルト: ロンド ロ短調
ヴァイオリン/エリサベト・バティアシュヴィリ
ピアノ/ミラーナ・チェルニャフスカ
1999年10月、2000年9月、サフォーク、ポットン・ホール(BBC録音)
EMI 5 74017 2 (2001)
もともとBBC録音なので発売を前提としたものではなかったとおぼしいが、結果的にこれが今をときめく
リサ(と今は呼ばれる)・
バティアシュヴィリの記念すべきデビュー盤となった十年前の演奏。
まず選曲が素晴しい。何気なく組み合わされたようでいてヴァイオリンを聴く歓びを集約したような三曲なのである。あまた名演が犇めくブラームス「雨の歌」ソナタやバッハの無伴奏はさすがに生真面目さが先立って、十全の深みを感じさせるには至らないが、惚れ惚れする美音で邪気なく奏される音楽はなかなかに好もしい。最も良かったのはシューベルト。屈託のない爽やかな歌が今の季節に似つかわしい。