所用で千葉市内をあちこち移動したあと、総武線で秋葉原に赴き入院中の叔母を見舞ったあと、今度は地下鉄を乗り継いで足立区の外れまで赴いた。いやはや遠いのなんのって。そのあと再び都心に舞い戻り別の用事を済ませて帰宅。ふう。
往還と移動の車中ではひねもす読書。
ドナルド・ミッチェル Donald Mitchell という研究者が著した『
30年代のブリテンとオーデン Britten & Auden in the Thirties』 (1979)なる本が何故か手許にあったので好奇心から開いてみた。昨日ちょっと聴いたブリテンの映画音楽が生み出される経緯について、ブリテンの日記を引きながら詳しく考察される。ざっと拾い読みしただけだが裨益するところの大きい本だ。1930年代のロンドンの左翼系文化人が周回遅れでワイマール時代のベルリンのあとを追っていたことがわかった。
そこで就寝前にブリテンをもう一枚。
ブリテン:
歌曲集「イリュミナシオン」*
フランク・ブリッジの主題による変奏曲
単純交響曲
ソプラノ/エリザベト・セデルストレム*
ギルバート・レヴァイン指揮
イギリス室内管弦楽団
1989年7月4、5、7日、ロンドン、アビー・ロード第一スタジオ
Arabesque Z6603 (1989)