今週は明日から諸事多忙、あれこれ所用がたて続いて息つく暇もなくなるだろう。いやはや気忙しいことだ。そうなってしまう前に一息つきたい。
忙中閑あり。音楽で少し心を落ち着かせよう。
"Elly Ameling: Soirée Française"
ドビュッシー: 美しき夕べ (ポール・ブールジェ詩)、マンドリン (ヴェルレーヌ詩)
フォーレ: 夢のあとに (ロマン・ビュシーヌ詩)
グノー: 春の歌 (ウージェーヌ・トゥールヌー詩)
プーランク: あなたはそういう人 ~「変身」(ルイーズ・ド・ヴィルモラン詩)
カントルーブ: バイレロ、起きろ! ~「オーヴェルニュの歌」第一集、新集
ルーセル: 賢い妻の答え (張籍 詩)
メシアン: 失われた婚約者 (メシアン詩)
ショーソン: リラの花咲く頃 (モーリス・ブーショール詩)
フォーレ: 夕べ、マンドリン (ヴェルレーヌ詩)
カプレ: 鴉と狐 (ラ・フォンテーヌ詩)
オネゲル: 三つの歌 (アンデルセン/ルネ・モラ詩)
フランク: 夜想曲 (ルイ・ド・フールコー詩)
ビゼー: 四月の歌 (ルイ=イヤサント・ブイエ詩)
デュパルク: ミニョンのロマンス (ゲーテ詩)
サティ: 潜水人形 (レオン=ポール・ファルグ詩)
ソプラノ/エリー・アメリング
ピアノ/ルドルフ・ヤンセン
1984年5月、ユトレヒト
Philips 412 628-2 (1990)
これも先日ひょこっと書棚から姿を現した一枚。今更ながらアメリングは巧い。声質がちょっと素直すぎる気がしないでもないが、フランス語のディクシオンの美しさが光る。確か彼女はピエール・ベルナックに学んだのではなかったか知ら。
とにかくこのアンソロジーは構成がいい。ビゼーからメシアンに至る百年を素晴らしく凝った選曲で辿る。クロノロジカルな曲順でないのが却って嬉しい。六人組やカプレやルーセルの珍しい曲が聴けるのが貴重だし、フォーレとドビュッシーがそれぞれ附曲した「
マンドリン」の聴き比べも愉しい。
おや、このアンソロジーには何故かラヴェルが欠けているのが画龍点睛を欠く、と思ったら、別にこんな素敵なアルバムも手許にあった。
"Ravel: Mélodies"
ラヴェル:
「シェエラザード」(トリスタン・クランゾール詩)
花々の外套 (ポール・グラヴォレ詩)
三羽の美しい極楽鳥、ニコレット ~三つの歌 (ラヴェル詩)
「クレマン・マロの二つのエピグラム」
「五つのギリシア民謡」(ディミトリー・カルヴォコレシ訳詩)
トリパトス (ディミトリー・カルヴォコレシ訳詩)
「ステファーヌ・マラルメの三つの詩」*
玩具のクリスマス (ラヴェル詩)
聖女 (マラルメ詩)
ソプラノ/エリー・アメリング
ピアノ/ルドルフ・ヤンセン
ヴィオッティ四重奏団、フランス国立管弦楽団独奏者*
1985年1月、9月、パリ、ラディオ・フランス、104スタジオ
RVC Erato R32E-1050 (1987)
(まだ聴きかけ)