うへえ、あわわ、今年もこの季節がやってきた。カクテイシンコクの季節が。家人に急かされながら久方ぶりに電卓を叩く。何度やっても頭がこんがらかる。
どうにも耐えきれなくなった。なので音楽。昨日の続きを聴こう。
"Lorraine Hunt Lieberson"
マーラー:
リュッケルトの五つの歌
~私は仄かな香りをかいだ、美しさ故に愛するのなら、私の歌を盗み見ないで、真夜中に、私は世から忘れられ
ヘンデル:
『アリオダンテ』 ~私はまだ生きているのか… 不実な女、戯れよ
『テオドラ』 ~薔薇色の歩みとともに
ピーター・リーバーソン:
「リルケの歌」 ~おお優しき君、静かなる友
~ロレインの曲目紹介~
『アショカの夢』 ~トリラクシャのアリア
(アンコール)
黒人霊歌:
ディープ・リヴァー
ブラームス:
「ダウマーによる八つの歌」 ~そよとも風吹かぬしじま
メゾソプラノ/ロレイン・ハント・リーバーソン
ピアノ/ロジャー・ヴィニョールズ
1998年11月30日、ロンドン、ウィグモア・ホール(実況)
Wigmore Hall Live WHLive 0013 (2007)
26歳のデビューとやや遅咲きながらバロック・オペラを中心に、欧米の歌劇場とコンサートホールで着実なキャリアを重ねてきた
ロレイン・ハントに生涯最大の転機が訪れる。妻子ある作曲家ピーター・リーバーソンと恋におちたのである。1997年、このアルバムでも片鱗が歌われる彼のオペラ『アショカの夢』の世界初演がそのきっかけだった。二年間の悲喜こもごもの日々(と想像するが)を経て、この苦しい恋は成就し、ロレイン・ハントは晴れて
ロレイン・ハント・リーバーソンとなった。
ここに収められたリサイタルは、BBCが主催する「
ランチタイム・コンサート」の一環として開催され、ラジオ3から放送された。午後一時に始まり、休憩を挟まずに進行する些か小ぶりの演奏会である。なので収録時間は一時間弱。曲目はこれで当日のラインナップそのままだと思う。
昼時ということもあり、どちらかといえば軽めの音楽が似合う場なのだが(たまたま小生の居合わせたシルヴィア・マクネアのリサイタルはオール・ガーシュウィン・プロだった)、ロレイン・ハントは一歩も譲らず、むしろ自分の歌の神髄を一時間に凝縮して聴かせようと考えたとおぼしい。
(まだ書き出し)