いやはや、「週刊ブックレビュー」が終わったのでさあそろそろ風呂でも浴びて寝ようとしたら、歌劇『トスカ』が始まるのだという。
それもよくある劇場中継録画ではなく、オペラの舞台になったローマの実在の建物、すなわちサンタンドレーア・デッラ・ヴァッレ聖堂、ファルネーゼ宮殿、サンタンジェロ城で現地ロケした「ご当地再現」映像だというのに興趣をそそられる。
タイトルロールは小生がずっと贔屓にしているキャサリン・マルフィターノ(十年ほど前に倫敦でリサイタルを聴いた。凄い声の持ち主)、相手役のカヴァラドッシはプラシド・ドミンゴ、敵役スカルピアはルッジェーロ・ライモンディと来てはますます見逃せない。おまけに撮影はヴィットーリオ・ストラーロ(一連のベルトルッチ作品の撮影監督)とあっては、もう観ないわけにいかないではないか!
困ったなあ、明日は早起きせねばならないのに、こんな深夜にどうしろというのだ!