今日は大学の授業の第三回目。今日はPCは一切使用しないことにした。先週のことでもう懲りたのだ。
ショスタコーヴィチを題材に、といっても、わずか数分の小曲「タヒチ・トロット」に的を絞っての話なので、学生たちには訳がわからなかったのではなかろうか。
あれこれCDで音楽をかけ、昔のLPのジャケットを見せたり、1924年のオリジナル版 Tea for Two の譜面を紹介したりしたのだが、話題が話題なだけに、ちょっと理解できなかったと思う。
もっと啓蒙的な内容にしたほうが親切なのはわかっているが、毎回異なったコアな話題を取り上げるのが自分の役目と心得ているので、バカボンのパパよろしく「これでいいのだ!」と開き直る。
終了後、へとへとに草臥れて学内の階段にしゃがみこみ、ゆっくり煙草をふかす。学内は禁煙のはずなのだが、ええい、構うことはない。
そのあと、重たい荷物にふらつきながら徒歩で千葉市中央図書館へ。次回の「旅するアート」連載の素材集め。正月号なので何かめでたいテーマを、との要望があったので、富士山を採り上げることにした。その線で、あの本、この本を漁る。ほかに、生理学者パヴロフの評伝や、四方田犬彦の近著である映画論など。いっそう重たくなった鞄が肩に食い込む。駅まで十数分の道のりに難儀する。
夕刻に帰宅。入れ替わるように家人は日本舞踊の稽古に出掛けた。
そうだ、今にうちにCDでも聴こう。誰に憚ることなく大音声をたてられるのは今しかない!