ふう、今日も長時間の卓上仕事に消耗した。此處ら邊りで一息つき度い。斷續的に聽いてゐるモントゥー&ボストン響の實況録音輯成から今日は三枚目。
"Pierre Monteux in Boston:
A Treasury of Concert Performances 1951-1958"
エルガー:
「謎」の變奏曲*
ストラヴィンスキー:
バレエ音樂「春の祭典」**
バレエ組曲「ペトルーシュカ」***
ピエール・モントゥー指揮
ボストン交響樂團
1957年1月18日*、1957年4月13日** 、1955年1月28日***、
ボストン、シンフォニー・ホール(實況)
West Hill Radio Archives WHRA 6022 (2008)
モントゥーが「謎」の變奏曲を大の得意にしてゐたのはロンドン交響樂團を指揮したスタヂオ録音(1958)の上首尾からも容易に推察される。晩年に同樂團との關係が密になつたから俄に採り上げたのかと思ひきや、事の次第はさにあらず。殘された實況録音に限つても1950年アムステルダムで旣に同曲を振つてゐるし、1957年2月にはニューヨークでの「トスカニーニ追悼演奏會」でも指揮してゐる。此のボストン實況もほゞ同時期のものだ。以前から自家薬籠中の物となつた「エニグマ」を終生ずつと愛奏したといふのが實情だつたらしい。事實、此の後も58年巴里、62年倫敦、63年大阪とボストン、64年テル・アヴィヴ...と頻繁に演奏曲目に加へてゐた。
(まだ聽きかけ)