昨日とは一転して麗らかな日和。買物がてら近傍をちょっと散歩。あちこちの並木に淡緑色が芽吹いている。桜は散ったけれど春爛漫の空気はあたりに満ちている。そういえば八百屋の店先に今年初めての燕を見た。
今日のデスクワークの相伴もやはり仏蘭西近代室内楽。
"Chausson & Roussel: Quatuors à cordes"
ショーソン:
弦楽四重奏曲
ルーセル:
弦楽四重奏曲
ヴィア・ノヴァ四重奏団
1970年、パリ(?)
BMビクター Erato B18D-39024 (1989)
名盤中の名盤。LP時代にはドビュッシー、ラヴェルとともに「フランス近代弦楽四重奏曲の精華」(だったか)のタイトルのもと二枚組で出た。ショーソンやルーセルの四重奏曲を最初に耳にした機会だったから今なお忘れられない演奏だ。さすがに現在も外盤でなら入手可能らしい。
ヴィア・ノヴァ四重奏団 Quatuor Via Nova は1968年結成、ジョゼフ・カルヴェの衣鉢を継いだ新進気鋭の団体として大いに期待されたと記憶する。「新しい道」という命名に息込みのほどが察しられよう。今も存続するらしいが、ジャン・ムイエール(第一ヴァイリン)以外は創立メンバーは残らない。当初はヴィオラにジェラール・コセがいた筈で、本盤はその創立当時の面々による貴重な録音。
懐かしさも一入だが、今もってこれを凌駕する演奏に出会わない。