昨年末に家人がネットで註文した電気炬燵が宅配便で届けられた。ああ、炬燵なんて久しく目にしていない。練馬から千葉に引っ越すときに手放してしまって以来だから、かれこれ十七年ぶりになろうか。
梱包を解いてみると、発熱部分が平べったく、お馴染の金網状に出張った構造ではないのに驚く。これで暖まれるのか。早速ものは試しと組み立て炬燵布団を掛け、スウィッチを入れる。発光せず発熱のみという家人の説明にも吃驚。やがてじんわり熱が伝わってきて、「ああ炬燵はいいなあ」と思わず独りごちる。TVを点け、焼き餅を頬張り、蜜柑を剥き、煎餅を齧る。これぞ正しい正月の過ごし方であるぞよ。